【韓国】コラム「友軍」の少ないサムスン[04/19] [転載禁止]©2ch.net

なまはげ87度 ★＠転載は禁止

米紙ニューヨーク・タイムズが先ごろ、米アップルのスマートウォッチ（腕時計型端末）「アップルウォッチ」のためのアプリケーション（アプリ）を公開した。腕
時計の小さな画面でも読めるよう短くした「1行ニュース」を配信するものだ。配車サービスを手掛けるウーバーも、アップルウォッチの画面に適したアプリを公開した。
また、モノウェアデザインという海外のベンチャー企業は、アップルウォッチのバンド（ストラップ）を自由に変えられる製品を発売する予定だ。
まだ発売スケジュールさえ発表されていない韓国でも、早くもさまざまな企業がアップルウォッチ用のアプリや周辺機器の開発に関心を見せている。

　一方、今月10日に発売されたサムスン電子の最新スマートフォン「ギャラクシーS6」と「S6エッジ」に対する関連企業の反応は、アップルウォッチに比べると「沈黙」に近い。
デザインの斬新さだけを見るなら、スマートウォッチ市場にようやく参入したアップルのアップルウォッチよりも、ディスプレーの左右が曲面になっているギャラクシーS6エッジの方が上であるため、奇妙に思えるほどだ。
両端の曲面ディスプレーはニュースやゲーム、音楽アプリで検索・操作画面などとしてさまざまに活用できる。だが、大手メディアはおろか、グーグルやフェイスブックなどの大手IT企業にさえ、この「エッジ」を活用しようとする動きは見られない。

　アップルとサムスン電子の対照的な新製品の発表風景は、今回に限ったことではない。
アップルはかつて「アイパッド」などの新製品を発表するたびに、コンテンツやファッションに関するさまざまな企業を集め、自社製品の「革新」を際立たせるアプリや周辺機器を同時に数多く出した。
製品の開発と製造においても、自社だけでやるのではなく多くの企業と協力している。
液晶画面はLG、アプリケーションプロセッサ（AP）はサムスン、メモリーは東芝、といった具合だ。
これら企業が作ったアプリやサービス、部品、周辺機器は、いわば「アップル生態系」となり、アップルをしっかりと支える「友軍」の役割を果たしている。

　それとは逆に、サムスン電子はこれまで「孤軍」でありつづけてきた。
主要部品の開発から調達、製造に至るまで、生産の全ての段階をグループ内で手掛けてきた。新製品の長所を際立たせるアプリも、他企業と協力して生み出したものよりも独自に開発したものが多い。
スマートフォンケースなどのアクセサリーは例外だが、それさえも「サムスン電子純正品」が存在する。
そのおかげで製品は高い完成度を誇るが、サムスン電子にはアップルのような製品の短所を補い、隠れた長所をより引き立たせてくれる友軍は少ない。

　「孤軍」のサムスン電子と「連合軍」を形成しようとするアップルの間には、戦略の違いがある。
だが、今のグローバル市場の競争構図は企業の1対1の争いではなく、それぞれの生態系に基づくチーム対チームの争いだ。自分だけの力では、最後まで生き残るのは難しいのが現状だ。

　サムスン電子の友軍はどこにいるのだろう。遠くに目をやる必要はない。
韓国国内にはすでに世界に通用する競争力を備えた中小企業やベンチャー企業、コンテンツ企業が多い。これら企業との協力を深め、グローバル競争に勝ち抜くための友軍とし、
揺るぎない「サムスン生態系」を築いていくことこそ、サムスン電子の今後の課題ではないだろうか。
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